料金ページで確定できた数字と、確定できなかった数字

この記事は2026年8月31日にNotta公式の料金ページを開き、フリー・プレミアム・ビジネスの3プランに書かれている上限を書き写して整理したものです。扱うのはプラン選びだけで、認識精度の比較や利用者の評判は範囲に入れていません。

精度や他ツールとの違いはNottaと無料ツールの比較、評判と解約まわりのつまずきはNottaの評判・口コミに分けてあります。ここで見ているのは「いくら払うと、どの上限がどこまで外れるか」の1点です。

数字のほかに確定できたのは、税区分の表記です。料金ページの冒頭に「表示価格は全て税込価格です」と明記があるため、この記事の金額はすべて税込として扱っています。

逆に、今回の取得では読み取れなかったものが4つあります。

  • 月払いの金額。今回の表示は年払いのみで、プレミアム1,980円・ビジネス4,180円は2026年8月22日に取得した記録値です(要確認)
  • 「1回3分」「1回5時間」が録音(リアルタイム)だけの上限なのか、アップロードした音声ファイルにもかかるのか
  • プレミアムで月1,800分を超えたときに、追加購入で延長できるかどうか
  • プランを途中で上げ下げしたときの日割りや返金の扱い

確定できなかった項目は、本文でも「要確認」と書いています。評価の方針は運営方針・評価基準にまとめました。料金と上限は改定されるため、契約前に公式の料金ページで最新の表示を確認してください。

上限が外れる幅は、項目ごとに2倍から100倍までばらつく

「無料と有料の違い」を一言でまとめようとすると、判断を誤ります。フリーからプレミアムへ上げたときに外れる上限は4つありますが、外れ方の大きさがまったく揃っていないからです。

上限の種類フリープレミアム伸び方
1回あたりの長さ3分5時間(300分)約100倍
月の文字起こし時間120分1,800分15倍
AI要約10回/月100回/月10倍
ファイルインポート50個/月100個/月2倍

この並びは、フリーが何のための枠なのかを示しています。長さの上限だけが桁ひとつ違う伸び方をするのは、フリーが「小さいけれど実務を回せるプラン」ではなく、「動くかどうかを確かめる試用枠」として区切られているためと読めます。

合計時間や本数は実務でも使えそうな数字に見えるのに、1本の長さで先に止まる設計です。そのため、自分が困っているのが長さなのか本数なのかで、有料に払う価値の大きさが変わってきます。

3分を超える録音が月に何回あるかで、有料の要否が決まる

フリーで先に効いてくるのは合計時間ではなく、1回3分の上限です。3分を超える音源は、そのままでは1本も通りません。

ただし、この「3分」がリアルタイムの録音だけにかかるのか、アップロードした音声ファイルにもかかるのかは、料金ページの記載からは読み取れませんでした(要確認)。ここから先の見積もりは、アップロードにもかかる厳しい側の前提で置いています。

3分がリアルタイムの録音だけの上限なら、60分のファイルはインポート1個・時間60分で通るため、分割の手間も余分な枠の消費も生じません。どちらの読みが正しいかは、無料のうちに3分を超える音源を1本アップロードしてみれば、その場で切り分けられます。通れば本数の問題、途中で切れれば長さの問題です。

アップロードにも3分がかかる場合、回避策は分割になります。手間は具体的に見積もれます。作業は「区切る」「上げる」「つなぐ」の3つで、1本あたりの回数は録音の長さを3で割った数です。

  • 15分の口頭メモ … 5分割・5回の結合
  • 30分の打ち合わせ … 10分割・10回の結合
  • 60分の会議 … 20分割・20回の結合

分割の境目では文が途中で切れます。話者が交代する位置や言い直しに当たると、前後を読み比べて1文に直すことになるため、結合はファイルをつなぐだけでは終わりません。

そして分割は、時間と本数の枠を同時に削ります。60分の会議1本で60分の時間枠と、20個ぶんのインポート枠(フリーは50個/月)を使うためです。

そこで判断の基準は「3分を超える録音が月に何回あるか」に置き換えられます。

  • 月0回 … 有料は要らない
  • 月1〜2回 … 分割でしのげる。ただし2回で時間120分を使い切り、インポートも50個中40個を消費するため、ほかの音源はほぼ通せない
  • 毎週ある … 結合の手間と月額を並べて比べる段階

時間が余っていても、本数の枠で止まることがある

ファイルインポートは50個から100個へ、2倍にしか増えません。伸びが小さいこの項目は、短いファイルを大量に扱う人ほど効いてきます。

たとえば1本3分のボイスメモを1日4本上げると、月におよそ120本です。時間の合計は360分で、プレミアムの1,800分に対して2割しか使っていません。それでもインポートの100個には月の途中で届き、そこで止まります。

AI要約の上限もプレミアムでは100回/月で、インポートと同じ数字です。文字起こし1本につき要約を1回かける使い方なら、この2つはほぼ同時に100で止まります。どちらか一方が先に来るのではなく、時間枠だけが大きく余ったまま両方が尽きる形です。

  • 短い音源を数多く扱う人 … 合計時間より、インポート数とAI要約の回数(どちらも100)が先に当たる
  • 長い音源が中心の人 … 1回あたりの長さと合計時間が先に当たる

「月◯分まで」という表示だけを見て契約すると、この止まり方は予想できません。上限が4本立てで、しかも当たる順番が使い方によって入れ替わることが原因です。

ビジネスの「無制限」がかかっているのは文字起こし時間だけ

ビジネスプランで目を引くのは文字起こし時間の「無制限」ですが、無制限なのはこの1項目だけです。ほかの枠は残ったままで、しかも上げ幅は控えめです。

  • 1回あたりの上限 … 5時間まで(プレミアムと同じ)
  • ファイルインポート … 100個/月 → 200個/月(1アカウントあたり)
  • AI要約 … 100回/月 → 200回/月(1アカウントあたり)

とくに「1回あたり5時間」がプレミアムから変わらない点は、上位プランを検討する理由になりません。半日がかりのセミナーや長時間の取材を1本で通したい場合、料金を倍にしても同じ位置で止まります。1回で通らない音源は、プランを上げるのではなく分割で対応することになります。

インポートとAI要約は「1アカウントあたり」と書かれています。ビジネスはユーザー単位の課金なので人数を増やせば全体の枠も増えますが、1人あたりで見れば200個・200回が天井です。1人でビジネスを契約しても、この2項目はプレミアムの2倍にしかなりません。

月30時間を境にプランが決まる:差額1,323円が何を買うか

プレミアムとビジネスの年払いは、税込で月あたり1,185円と2,508円です。差は月1,323円、年では15,876円になります。この差額で増えるのは、文字起こし時間が1,800分から無制限になることに加えて、ファイルインポートとAI要約がそれぞれ2倍(100→200)になる分です。1回あたり5時間の上限は変わりません。

このうち金額に見合うかを左右するのは、時間の枠です。月1,800分は30時間で、60分の会議に換算すると月30本、週に7〜8本の計算になります。ここに届かないなら、増えた枠の大半は使われずに終わります。

  • 月30時間(1,800分)を超えない … プレミアム
  • 月30時間を超える … ビジネス
  • 時間には届かないが、短い音源を月100本より多く扱う … インポートとAI要約の200枠を理由にビジネスを検討する余地がある
  • 1本が5時間を超える … どちらでも1回では通らないため分割が必要

1分あたりの単価に直すと、この差はもう少しはっきりします。プレミアムの1,185円を実際に使った分数で割ると、1,800分を使い切れば約0.7円、月300分なら約4.0円、フリー枠と同じ月120分しか使わなければ約9.9円です。同じ料金でも、使う量によって15倍ちがう単価を払っていることになります。

ビジネスの2,508円を月1,800分で割ると約1.4円で、プレミアムを使い切ったときより高くなります。ビジネスの単価がプレミアム側に並ぶのは、月3,800分(およそ63時間)あたりを使ったときです。「無制限」という言葉で選ぶより、1,800分を超えるかどうかで選ぶほうが支払う金額に合います。

よくある質問

3日間の無料トライアルでは、何を確かめておけばいいですか?

いちばん長い音源を1本通してみることに絞ると、判断が早くなります。上限のなかで最も大きく変わるのが1回あたりの長さなので、そこが自分の用途で本当に効くかが分かれば、残りの枠は数字の計算で足ります。

72時間以内に解約すれば請求は発生しないと記載されていますが、開始した時刻から数えるため、終了時刻をその場でカレンダーに入れておくと見落としを防げます。解約手続きそのものでつまずきやすい点はNottaの評判・口コミにまとめました。

年払いと月払いはどちらがいいですか?

今回の取得では月払いの金額が表示されず、記録値(プレミアム1,980円・ビジネス4,180円/2026年8月22日取得)でしか比較できません(要確認)。

この記録値どおりだとすると、プレミアムの年払い総額14,220円は月払いのおよそ7.2か月ぶんに当たります。8か月以上使う見込みなら年払いのほうが安くなる計算です。使う月が季節で偏るなら、月払いで必要な月だけ契約する選び方も残ります。

プレミアムで月1,800分を使い切ったらどうなりますか?

使い切ったあとに追加購入で延長できるかどうかは、料金ページの記載からは確認できませんでした(要確認)。

延長できない前提で組むなら、月末が近づいた時点で残り分数を確認し、長い音源を翌月へ回すか、その月だけ手作業に切り替えるかを決めることになります。毎月のように1,800分へ届くなら、その都度やりくりするよりビジネスへ上げたほうが手間は減ります。

契約したあとで「思ったほど使わない」と分かったらどうすればいいですか?

プランを下げるか解約するかの判断になりますが、年払いを途中でやめたときの日割りや返金の扱いは料金ページから確認できませんでした(要確認)。そのため最初はプレミアムで様子を見て、1,800分に届くようになってからビジネスを検討する順番のほうが、判断を外したときの損が小さくなります。

やめたい理由が「量が余っている」のか「精度や機能が合わない」のかで、次の打ち手は変わります。理由別の整理はNottaの代替を選ぶ記事にまとめました。