価格表が載っている場所が、2つで違う
同じAI英会話アプリでも、料金の確かめ方はそろっていません。スピークバディは公式サイトのトップに税込の料金表があり、開けばその場で金額がわかります。
一方のSpeakは、公式サイトのトップに金額の記載がありません。料金が載っているのは公式ヘルプセンターの「価格について」で、そこに年払い・月払いの金額と「月払いはアプリ内からの購読のみ有効です」という注記が置かれています。
この違いは、契約前の下調べのしかたに効いてきます。手元で開いたページに金額が出ていないと、まとめ記事の数字で代用しがちになるためです。ところが両社とも過去に価格を改定していて、古い数字が残っているサイトがあります。
- スピークバディ … 2025年12月2日に改定(1ヶ月3,300円→3,980円、12ヶ月一括23,800円→28,400円)
- Speak … 2024年12月1日に日本円の価格を改定(公式ヘルプ「価格改定について」。改定前からの継続会員は解約しない限り旧価格。改定前後の金額は同ページに記載なし)
この記事では2026年8月20日時点で、スピークバディ公式サイト・公式コラムとSpeak公式ヘルプセンターの記載を直接取得し、金額と条件はそこから拾いました。発音判定の精度や、学習効果がどれだけ出るかについての独自計測は行っていません。裏づけの取れない項目には「要確認」と書いています。評価の方針は運営方針・評価基準にまとめています。
なおSpeakのヘルプには「料金は今後変更される場合があります」「キャンペーンの内容によって適用される価格が異なる場合があります」との注記もあります。本記事の金額は取得日時点の通常価格として読んでください。
「1日3回」は同じ数字でも、かかっている機能が違う
Speakには2つのプランがあるため、スピークバディと比べる前に「どちらのSpeakと比べるのか」を決める必要があります。ここを飛ばすと、年8,600円の差にも年1,400円の差にも見えてしまいます。
公式ヘルプの説明を整理すると、プランの分かれ目は学べる内容ではありませんでした。カリキュラム、シチュエーション別ロールプレイ、スピークチューターへの質問、スマートレビュー、発音コーチはどちらのプランでも使えます。プレミアムプラスだけに付くのは、パーソナライズされた学習プランと、頻出のミスを狙って練習する機能の2つです。
代わりに階層を分けているのが、1日の回数です。ただし上限がかかる場所は、2つのアプリで別のところにあります。
- Speak プレミアム … カスタムレッスンが1日3回まで。スピークチューターへの質問にも1日の上限あり
- Speak プレミアムプラス … 上の2つの回数上限が外れる
- スピークバディ … フリートークのバディチャットが1日3回まで(公式コラム)。上限を外す上位版はなし
数字はどちらも3ですが、指しているものが違います。Speakの3回はレッスンを作らせる回数、スピークバディの3回は台本のない会話をする回数です。
Speak側で台本のない会話そのものに1日の上限があるかは、今回参照した範囲では確認できませんでした(要確認)。むしろ公式サイトは機能の一覧に「AIとの英会話練習(無制限)」と表示しています。ヘルプに書かれた上限がカスタムレッスンとスピークチューターに限られる以上、この2つの「1日3回」を同じものとして並べることはできません。契約前に確かめるなら、無料体験のあいだに自分の使い方で上限に当たるかを試すのが確実です。
判断の目安も、それぞれ別に持つ必要があります。
- Speakを選ぶなら … 1日にレッスンを何本作り直すか。3本で収まればプレミアムのままでよく、超えるならプレミアムプラスで上限が外れます
- スピークバディを選ぶなら … 1日に何回、台本のない会話をしたいか
年払いに切り替える月数を、先に出しておく
年払いは1年続く前提の価格です。続くかどうかが読めない段階では、月払いを積み上げて年額を追い越す月を先に出しておくと、決断を後ろに倒せます。
- スピークバディ … 7ヶ月で27,860円、8ヶ月で31,840円。年額28,400円を超えるのは8ヶ月目
- Speak プレミアム … 5ヶ月で19,000円、6ヶ月で22,800円。年額19,800円を超えるのは6ヶ月目
- Speak プレミアムプラス … 5ヶ月で29,000円、6ヶ月で34,800円。年額29,800円を超えるのは6ヶ月目
読み方はこうです。8ヶ月以上続く見込みが立つならスピークバディは年払いが有利で、それより短いなら月払いのほうが払う総額は少なくて済みます。Speakは2ヶ月早く、半年続けば年払いのほうが安くなります。
ただしSpeakでこの切り替えをするときは、契約する場所が変わります。月払いはアプリ内購読のみ、年払いは公式サイトからという形になっているためです。アプリ内の月払いを残したまま公式サイトで年払いを契約した場合にどうなるか(統合されるのか、二重に課金されるのか)は公式の記載から確認できませんでした(要確認)。切り替える前に、既存の購読をどう扱うかを確かめてください。
途中でやめたときの1ヶ月あたりを計算しておく
年払いのもうひとつの見方は、続かなかった場合です。支払い済みの年額を、実際に使った月数で割り直すと、そのときの1ヶ月あたりが出ます。
| 続いた月数 | スピークバディ | Speak プレミアム | Speak プレミアムプラス |
|---|---|---|---|
| 3ヶ月でやめた | 約9,467円/月 | 6,600円/月 | 約9,933円/月 |
| 6ヶ月でやめた | 約4,733円/月 | 3,300円/月 | 約4,967円/月 |
| 12ヶ月続いた | 約2,367円/月 | 1,650円/月 | 約2,483円/月 |
3ヶ月でやめた場合、どのプランも月払いより高い買い物になります。年払いの割引は1年続けた人に効く仕組みで、途中でやめる人にとっては割高な前払いにしかなりません。
年払いを選ぶかどうかは、料金の安さで決めないでください。自分が3ヶ月でやめた場合を想定して、この表のいちばん上の行になっても納得できるかどうかが判断の分かれ目です。
無料体験は、登録する支払い方法の数で順番を決める
日数だけを見ればSpeakの7日間が、スピークバディの3日間の倍以上です。ただし体験を始める条件が違うため、両方試すつもりなら順番で負担が変わります。
Speakは体験の開始時に支払い方法の登録が必要で、終了の最低1日前までに解約しないと自動課金されます。スピークバディは支払い方法の登録が不要です(2026-06-20確認・現行の公式トップ表記では日数を確認できず要確認)。
順番を決める理由はここにあります。スピークバディを先に試して「これで足りる」と分かれば、Speakの体験を始める必要がなくなり、支払い方法の登録は一度も発生しません。先にSpeakを試すと、合うかどうかにかかわらず登録が1回発生し、見送る場合は解約の手続きも要ります。
ただしスピークバディの3日間で分かるのは、操作が苦にならないか、話しかけられる形式が合うか、といったところまでです。平日の生活に練習を組み込めるかどうかは、3日では測れません。
そのため、練習の時間はすでに確保できていて中身だけ選びたい人は、Speakを先に試してかまいません。その場合は登録した日に「6日後に解約するか判断する」と予定を入れてから始めると、期限を過ぎて課金される事故を避けられます。
続けやすさは「題材を誰が決めるか」で分かれる
料金と上限を並べても決まらない場合、最後に残るのは練習の題材を誰が決めるかという違いです。スピークバディは用意された場面をなぞる形が中心で、その日にやることは開けば決まっています。何を練習するか考えずに始められるぶん、疲れている日でも手が止まりにくいのが利点です。
反面、自分が実際に英語を使う場面が、用意されたシーンから離れているほど本番に直結しにくくなります。取引先との専門的なやり取りなど、決まった型に収まらない用途では物足りなさが出ます。
Speakはつまずいた箇所から次の教材が作られる方向に寄っています。自分の弱点に題材が寄るぶん無駄が少ない一方、何を練習するかを自分で決める場面が増えます。目的が定まっていないと、毎回どこから手をつけるか迷って時間を使います。
目安として、決まった型を体に入れたい段階ならなぞる形式が続きやすく、型はあるのに特定の場面で詰まる段階なら弱点から作らせる形式が効きます。短い無料体験で確かめる価値があるのは、実はこの一点です。
なお、スピークバディを無料の学習アプリと比べたときの位置づけはスピークバディ vs 無料AI英会話アプリの比較に、利用者の声の傾向はスピークバディの評判・口コミにまとめています。
よくある質問
スピークバディとSpeakを両方契約する意味はありますか?
週2〜3回の練習量なら、片方で足ります。両方を年払いにすると、スピークバディの月あたり2,367円にSpeakプレミアムの1,650円が上乗せされ、月4,017円・年48,200円になります。上乗せぶんの1,650円は、片方のシーンを消化しきってから払っても遅くありません。題材が尽きた、形式に飽きたといった理由がはっきりしてから足すほうが無駄がありません。
表示されている料金は税込ですか?
スピークバディは公式サイトの料金表に税込と明記されています。Speakは公式ヘルプセンターの料金表に税込・税抜の記載がなく、今回は確認できませんでした(要確認)。App StoreやGoogle Play経由の購読は、決済画面に出る金額で確かめてください。
年払いを途中で解約したら、残りは返金されますか?
今回参照した公式ページの範囲では、両社とも返金の可否を確認できませんでした(要確認)。ストア経由の購読は各ストアの規約が適用されます。なおSpeakのヘルプには、自動更新を解約しても購読期間の満了までは利用できると記載があります。
スピークバディの「通常47,760円」という表記は何ですか?
月払い3,980円を12ヶ月分そのまま積み上げた金額です(3,980円×12ヶ月=47,760円)。12ヶ月プランの28,400円は、この単純合計に対しておよそ40%引きにあたります。1年続けた場合の比較であって、途中でやめた場合はこの割引率どおりにはなりません。
