この記事の範囲と、数字の出どころ

この記事は、スクール4校を「いま申し込めるか」と「給付金を差し引くといくらになるか」の2点で横に並べたまとめです。各校の料金の内訳、給付金の手続き、終了した講座の扱いは、それぞれの詳しい記事に分けています。

数字は、当サイトが公式の料金ページと公的資料を定点で確認してきた記録から取りました。侍エンジニアは公式料金ページの通常価格(2026年7月30日取得・9月5日再確認)、キカガクの受講料は2026年7月20日に確認した公開情報、給付の年間上限は厚生労働省・ハローワークの資料の値です。

受講も受給もしていないため、カリキュラムや講師の評価はしていません。実質負担はすべて試算で、実際にいくら戻るかは申込時点の講座の指定と本人の要件で決まります。評価の前提は運営方針・評価基準をご覧ください。

4校のうち、いま申し込めるのは2校

2026年の前半から、この4校の状況は大きく動きました。当サイトの確認記録を日付順に並べると次のとおりです。

日付起きたこと(当サイトの確認記録)
2026-01-09Aidemy Premium(個人向け)が新規の受講申込の受付を終了
2026-06-20Aidemyが2026年6月30日でのサービス終了を告知しているのを確認
2026-06-26テックアカデミーの公式サイトに「お申し込みを停止しております」の告知。事業は譲渡・再構築中で、再開時期は未公表
2026-07-03Aidemyの旧料金ページが問い合わせページへ転送され、料金表が見られなくなる
2026-08-29Aidemyの旧料金ドメインが引けなくなる。法人サイトの掲載は法人向けサービスのみ
2026-09-05テックアカデミーの停止告知が継続(再開告知なし)。侍エンジニアの公式料金ページは通常価格が変わらず、5%OFF価格の併記あり
2026-09-24キカガクが配布する給付金の案内資料を取得(指定番号つきで対象講座として案内)

テックアカデミーは料金ページやコースの説明が残っているため、検索では候補に見えます。それでも新規には申し込めないので、比較の表では試算の対象から外しました。停止前の比較はテックアカデミーと侍エンジニアの比較に残しています。

Aidemyは個人向けが終わりましたが、還付していたのは国の専門実践教育訓練給付金で、制度そのものは残っています。消えたのは指定講座の1つです。Aidemyに惹かれていた条件(期間を選べる・目的別のコース)がキカガクでどこまで埋まるかはAidemy(アイデミー)とキカガクの比較で整理しました。

給付金を引くと、総額の高いコースが安くなる逆転

支払総額だけで並べると、最安は侍エンジニアの教養コース4週間(272,000円)です。ところが給付金が通る前提で実質負担を並べ直すと、順番が入れ替わります。

  • キカガク 長期コース(70%の段): 約237,600円
  • 侍エンジニア AIデータサイエンス16週間: 約244,600円
  • 侍エンジニア Webデザイナー転職24週間: 約250,200円
  • 侍エンジニア 教養コース4週間(給付対象の一覧に記載なし): 272,000円
  • 侍エンジニア クラウドエンジニア転職16週間: 約305,400円
  • 侍エンジニア Webエンジニア転職16週間: 約363,727円
  • キカガク 長期コース(50%の段): 396,000円

総額827,000円のAIデータサイエンスコースは、公式の支給例582,400円を引くと教養コース4週間より約27,000円安くなります。給付の対象かどうかは価格ではなくコースの指定で決まるため、「安いコースを選べば負担も小さい」とは限りません。

ただし、数字の性質は学校ごとに違います。侍エンジニアの額は公式ページに載っている支給例(最大額)で、キカガクの額は税込の受講料に給付率を掛けた試算です。侍エンジニアの支給例のうち3例は、税抜の受講料に70%を掛けた額と一致していました(内訳は侍エンジニアの料金を試算した記事)。

キカガクの給付も税抜が基準だとすると、税抜の受講料720,000円に対して70%の段の実質負担は288,000円、50%の段は432,000円になります。この場合、70%の段でも教養コース4週間を上回ります。キカガクを給付込みの安さで選ぶなら、支給額の計算基準を申し込み前に確かめてください(要確認)。

なお、当サイトの確認では、侍エンジニアの料金ページで5%OFF価格の併記が2026年8月1日に現れ、8月22日には見当たらず、9月5日に再び確認されました(実際に表示が切り替わったのか、確認方法の違いなのかは切り分けられていません)。期限の記載がないため、この記事の試算は通常価格のままにしています。申し込む時点の価格は、見積もりで確かめるのが確実です。

給付なしの総額で払えるかを先に確かめる

給付金は値引きではなく後払いです。受講を始める時点では、どちらの学校も総額を自分で用意する必要があります。キカガクの長期コースなら、給付の申請は受講開始から6ヶ月が過ぎたあとで、審査の期間も乗るため立替は半年強続きます(立替の考え方はキカガクの還付率別の実質負担と立替期間の試算)。

給付を外したときの差も、コースによって大きく違います。給付が通った場合と通らなかった場合の差額を出すと、次のようになります。

  • キカガク 長期コース(70%の段): 約237,600円 → 792,000円(差 約554,400円)
  • 侍エンジニア AIデータサイエンス16週間: 約244,600円 → 827,000円(差 582,400円)
  • 侍エンジニア 教養コース4週間(給付の対象一覧に記載なし・要確認): 272,000円 → 272,000円(差 0円)

給付込みで安く見えるコースほど、要件を満たせなかったときに残る額が大きくなります。要件に自信がない段階では、給付込みの実質負担ではなく、右側の総額で払えるかを基準にしてください。

分割払いで総額が増える点も見ておきます。侍エンジニアの提携ローン48回は顧客手数料19.20%の案内があり、受講料が約1.19倍になります(Webエンジニア転職16週間なら約140,000円増)。分割手数料が給付の対象に入るかは、どちらの学校も公開情報では確認できませんでした(要確認)。

自分の条件から候補を絞る早見表

どこに申し込むかは、学びたい内容より先に「給付の要件を満たせるか」で分かれます。専門実践教育訓練給付金は、受講開始日までに雇用保険の加入期間が通算2年以上(2回目以降は前回の受講開始日から通算3年以上)あることが前提です。

自分の条件まず見る候補詳しい記事
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給付を使うなら、受講開始日から逆算して動く必要があります。キカガクの場合、受給資格の確認は受講開始日の2週間前まで(キカガクの資料は1か月前までの受付が基本)で、その前にキャリアコンサルティングとジョブ・カードが要ります。申し込みの日程を決める前に、この逆算を済ませておくと取りこぼしがありません。

よくある質問

テックアカデミーの申込はいつ再開しますか?

公式サイトは「再開の際には改めてご案内いたします」と告知しているだけで、時期は公表されていません(2026年9月5日時点)。待てるかどうかで判断し、すぐに始めたいなら提供中の2校と無料講座から選ぶのが現実的です。

Aidemyで使えた給付金は、もう使えませんか?

Aidemy Premium(個人向け)が終了したので、Aidemyの講座では使えません。ただし給付の仕組みそのものは国の制度で、指定講座を探し直せば使えます。探し方と、受講料が高いほど「最大80%」から離れる理由はAidemyの給付金と終了後に残る制度にまとめています。

表の実質負担のとおりに戻ってきますか?

表の額は目安です。侍エンジニアは公式に載る支給例の最大額、キカガクは給付率を掛けた試算で、どちらも本人の要件と支給額の計算基準で変わります。入学金や分割手数料が計算の対象に入るかも確認できていません(要確認)。見積もりでは「給付の計算対象になる金額」と「請求される総額」を分けて出してもらってください。

この4校以外のスクールと比べるにはどうすればいいですか?

給付の指定は講座ごとに付くので、スクール名ではなく厚生労働省の教育訓練講座の検索システムから対象講座を絞るのが確実です。候補の総額を出したら、受講料80万円(年間上限64万円÷80%)の線と比べて、率どおりに戻る価格帯かを確かめます。手順はAidemyの給付金と終了後に残る制度の後半で整理しています。