この記事の役割と、数字の出どころ

この記事は、動画編集カテゴリの入口です。Filmora と VideoProc Converter AI のどちらが自分の作業に合うかをここで決め、金額や上限の細かい数字は個別の記事で確かめる、という読み方を想定しています。

2026年6月の初版では、両ソフトの価格を公式の購入ページから書き写して並べていました。その後、ソフトごとに公式ページを読み込んだ記事を追加したため、今回(2026年10月13日)の更新で、数字をこの記事に重ねて書くのをやめました。代わりに、次の記事の取得値を突き合わせて整理しています。

価格は、当サイトが毎週行っている定点確認で、2026年10月10日時点でも各記事の取得値から変わっていませんでした。両ソフトとも、実機での編集・変換・書き出しの計測はしていません。評価の方針は運営方針・評価基準にまとめています。

ほかの個別記事として、Filmora は無料の動画編集ソフトとの比較、VideoProc Converter AI はできること・評判と返金条件・無料の動画変換ソフトとの比較があります。

用途で選ぶ:編集寄りか、変換寄りか

両者は「動画を扱うソフト」という点では共通ですが、得意な作業が違います。

  • Filmora … テロップ・トランジション・エフェクトといった「映像を作り込む」機能が中心です。解説動画やテロップ入りのショート動画など、見せるための編集に向きます
  • VideoProc Converter AI … 形式変換・圧縮・画面録画・AI高画質化といった「動画を扱いやすくする」機能が中心です。カットやテロップの編集は主目的ではなく、公式は別ソフトの VideoProc Vlogger を案内しています

凝った編集をしないのに編集ソフトを買うと、機能を持て余します。逆に、作り込みたいのに変換中心のソフトを選ぶと物足りません。まず、自分の作業時間の多くが「編集」と「変換」のどちらに使われているかを切り分けてください。

両方をそこそこやる場合は、作業時間の多い側を基準にします。変換と圧縮の側は、無料の変換ソフトで代わりが利く場面が多いためです。当サイトが無料の FFmpeg を実際に動かした結果は、無料の動画変換ソフトとの比較に載せています。

「買い切り」の中身は、2本で違う

どちらにも買い切りのライセンスがありますが、同じ「買い切り」でも付いてくる条件が違います。価格を見る前に、次の4点を比べてください。

比べる点Filmora(永続ライセンス)VideoProc Converter AI(永久ライセンス)
使える範囲OSごとに別購入(Windows と Mac の両方で使うなら2本)PC1台ぶん
大きな更新メジャーアップデートには新バージョンの永続ライセンスが必要「生涯までの無料更新」の表記。大型の更新まで含むかは購入ページから読み取れず要確認
AI機能の扱いAIクレジットは一度きりの付与。使い切ると追加購入無料版のAIの枠が外れる(製品版側の上限値は要確認)
年額プランとの違い年間プランは Windows と Mac の両方で使える。AIクレジットが毎月付くのはアドバンス年間だけ年間プランはPC3台まで。更新額の表記が公式の購入ページ内で割れている(要確認)

表示価格だけなら、取得日時点では VideoProc Converter AI の永久ライセンスのほうが、Filmora の永続ライセンスより低い表示です。比べているのはどちらも割引後の表示で、通常価格どうしでは高低が入れ替わります(金額は各記事にあります)。ただし2本は用途が違うので、安いほうを選ぶ話にはなりません。価格が判断に効くのは、同じソフトの中で買い切りと年額を比べるときです。

  • Filmora … 何年使うかと、AI機能をどれだけ使うかで、年間プランと永続ライセンスが入れ替わります。年数別の総額とAIクレジットの換算は、Filmora無料版の制限の記事の計算の節にあります
  • VideoProc Converter AI … 何台で何年使うかで、年間プランと永久ライセンスが入れ替わります。台数と年数ごとの総額は、料金の総額比較で計算しています

主な作業・払い方・字幕の3つから行き先を決める

ここまでの違いを、自分の条件から引ける表にまとめます。左の3列で近い行を選んでください。

主な作業払い方の希望字幕行き先決め手と、次に読む記事
編集(テロップ・エフェクト)買い切り自分で入力する/使わないFilmora の永続ライセンス2年以上使い、AI機能をあまり使わない人向き。使うOSは1つに決める(Filmora無料版の制限)
編集年額でよい音声から起こす・翻訳もするFilmora のアドバンス年間プラン字幕起こしはAIクレジットを消費し、毎月付くのはアドバンス年間だけ(AI字幕作成ツールの比較)
編集1年以内しか使わない問わないFilmora の年間プラン(AI機能を使わないならベーシック年間)1年だけなら、年間プランのほうが永続ライセンスより支払いが少ない(Filmora無料版の制限)
変換・圧縮・録画買い切り手元の字幕ファイルを載せる/使わないVideoProc Converter AI の永久ライセンスPC1台で2年以上使う人向き(料金の総額比較)
変換・圧縮・録画年額でよい・複数台で使う手元の字幕ファイルを載せる/使わないVideoProc Converter AI の年間プラン購入ページの表記は1契約でPC3台(サポートFAQには1台と読める記載もあり要確認)。台数と年数で永久ライセンスと入れ替わる(料金の総額比較)
変換・圧縮(月に数本・短い素材)払いたくない使わないVideoProc Converter AI の無料版か、無料の変換ソフト無料版の長さの上限に収まるかで決まる(無料版の制限・無料の動画変換ソフトとの比較)
カットとテロップだけ払いたくない自分で入力する無料の編集ソフト。透かしが困らなければ Filmora の無料体験版VideoProc の開発元は VideoProc Vlogger を無料と表記している(できること・無料の動画編集ソフトとの比較)
字幕を付けることが主目的問わない音声から起こすどちらも買う前に、無料の自動字幕を試すYouTube に上げる日本語の動画なら、無料の自動字幕が先の候補。VideoProc Converter AI は音声から起こす機能を公式に記載していない(AI字幕作成ツールの比較)
編集も変換も、どちらも多い問わない問わない作業時間の多い側だけ有料にし、もう片方は無料版・無料ソフトで試す2本とも買う前に、無料で代わりが利く側を確かめる

表の見方で注意したいのは、字幕の列です。字幕を「音声から起こす」のか「手元のファイルを載せる」のかで、2本の役割が入れ替わります。字幕を起こす工程まで1本で済ませたいなら Filmora、字幕ファイルが既にあって動画に載せるだけなら VideoProc Converter AI、という分かれ方です。

無料版は「配れない」と「通しきれない」で性格が違う

無料版の制限は、2本で止まる場所が違います。Filmora は「作れるが、そのままでは配れない」、VideoProc Converter AI は「短い素材なら通るが、長い素材は通しきれない」という違いです。

  • Filmora … 編集とプロジェクトの保存は無料のまま進められますが、書き出した動画に透かしが入り、あとから消せません。購入後に同じプロジェクトを開いて出力し直す手順が、公式サポートで案内されています
  • VideoProc Converter AI … 変換・圧縮には1本あたりの長さの上限があり、AI機能は透かしなしで書き出せる本数に上限があります。画面録画には透かしが入ります

この違いは、無料版の使い方に直結します。Filmora は、本番の動画を無料のまま最後まで編集してから、買うかどうかを決められます。VideoProc Converter AI は、上限に収まる短い素材で、形式が合うか・仕上がりが許容できるかを見る使い方になります。

上限の値と、公式ページ間で表記が割れている箇所は、Filmora無料版の制限とVideoProc Converter AI 無料版の制限にそれぞれ整理しています。

本体の価格の外で支払いを左右するもの:別売の契約・更新額・返金の条件

本体の価格のほかに、支払いを左右する点が3つあります。

  • 別売の契約(Filmora) … 素材集の Filmora Creative Assets は本体と別の契約で、追加すると月額の自動更新になります。購入画面で、本体と一緒に選ばれていないかを確かめてください
  • 更新額(VideoProc Converter AI の年間プラン) … 公式の購入ページ内で、更新後の金額が2通りに書かれています(要確認)。年間プランを選ぶなら、契約日を控え、更新の前に金額を確かめる予定を入れておくと安全です
  • 返金の条件(両方) … どちらにも30日の返金保証の記載があります。ただし VideoProc Converter AI には返金されない条件が定められているので、あてにする前に評判と返金条件の記事で確認してください

価格の表示にも触れておきます。当サイトの記録では、Filmora は2026年6月から割引後の価格が変わっておらず、VideoProc Converter AI も2026年8月以降、セール名を変えながら割引表示が続いています。

表示に急かされて決める必要は薄い、ということです。先に台数・年数・使う機能を決めてから金額を見る順番で間に合います。

よくある質問

どちらも無料のまま使い続けられますか?

用途しだいです。Filmora の無料体験版は編集までは進められますが、書き出した動画に透かしが入るため、公開用の動画は完成しません。VideoProc Converter AI の無料版は、変換・圧縮に素材の長さの上限があり、長い素材を繰り返し処理する使い方はできません。

自分用の記録や、短い素材をときどき変換する程度なら、無料のままで足ります。

形式変換だけしたい場合はどちらですか?

2本のうちでは VideoProc Converter AI です。Filmora は編集ソフトで、変換だけのために買うと編集機能の分まで払うことになります。

ただし変換だけなら、無料の変換ソフトで足りる場面も多くあります。有料版を買う前に、無料の動画変換ソフトとの比較の表で、自分の素材と変換量に近い行を確かめてください。

買い切りを買えば、その後のアップデートもずっと無料ですか?

ソフトによって違います。Filmora の永続ライセンスは、メジャーアップデートに新バージョンの永続ライセンスが必要とされています。VideoProc Converter AI の購入ページには「生涯までの無料更新」の表記がありますが、大型のバージョン更新まで含むかは読み取れませんでした(要確認)。

常に最新版を使いたい人は、年額プランと比べてから決めるほうが安全です。

字幕を自動で付けたい場合は、どちらですか?

音声から字幕を起こせるのは Filmora です(AIクレジットを消費します)。VideoProc Converter AI は、音声から字幕を起こす機能を公式に記載しておらず、手元の字幕ファイルを動画に載せる側のソフトです。

YouTube に上げる日本語の動画なら、どちらも買う前に無料の自動字幕を試す順番で足ります。工程ごとの使い分けはAI字幕作成ツールの比較にまとめています。

返金保証はどんなときに使えますか?

どちらにも30日の返金保証の記載があります。Filmora は購入日から30日以内、VideoProc Converter AI は30日間で、返金されない条件が別に定められています。

条件の読み方は評判と返金条件の記事に整理しているので、購入前に目を通してください。